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ホラー

映画『パージ』のあらすじとネタバレ考察【動画フル無料視聴】

この映画はこんな人におすすめ

独特な世界観を持つ映画が好きな人。

ホラーやサスペンス映画に興味がある人。

イーサン・ホークが好きな人。

 

『パージ』の作品情報(監督・キャスト・あらすじ)

映画のキャスト

日本の公開日2015年7月18日
監督ジェームズ・デモナコ
脚本ジェームズ・デモナコ
キャストイーサン・ホーク

レナ・ヘディ

アデレイド・ケイン

原作The Purge
音楽ケンドリック・ラマー

 

あらすじ

ストーリー

 

America.2022.(アメリカ 2022年)

Unemployment is at 1%.(失業率1%)

Crime is at an all-time low.(犯罪率 過去最低)

Violence barely exists.(暴力 存在せず)

With one expection...(ある例外を除いて、、、)

 

Blessed be the New Founding Fathers for (新しい建国の父に祝福あれ)

letting us Purge and cleanse our souls,(「浄化」で魂は清められる)

Blessed be America, a nation rebon.(再生したアメリカに祝福あれ)

 

この作品は、アメリカ合衆国内の様々な場所で起こる暴動の映像から始まります。

この映像こそが「パージ」。

それは年に1回、あらゆる犯罪が合法化される夜を示します。

毎年訪れるこの夜は、アメリカ合衆国内の全ての警察、消防、緊急医療の全てが停止し、

富裕層が合法的に貧困層を排除することが可能となります。

 

物語の始まりは2022年3月21日、今年も1年に1回、「パージ」の日がやってきました。

時はすでに午後5時58分、「パージ」開始まであと62分を切りました。

住民たちは「Safe Night(安全な夜を)」と声を掛け合いながら、それぞれがパージに向けた準備を行っています。

武器を手に持つもの、戸締りの準備を行うもの、パーティーの準備を行うものもいます。

 

ロサンゼルス近郊に住むサンディン一家も例になく、毎年の様にパージに向けた戸締りを行っていました。

戸締りは順調なように思えますが、今夜の一家は2人の侵入者によって壮絶な夜を迎えることとなります。

 

1人目の侵入者は「ヘンリー」。

彼はサンディン一家の長女「ゾーイ」の恋人ですが、その存在は父「ジェームズ」に許されていませんでした。

ヘンリーは、今日こそジェームズに自身の存在を認めてもらおうと、パージ直前に一家の家に潜り込んでいました。

 

2人目の侵入者は「ホームレスの男」。

彼は本編にて名前を語られることがないため、以下「ホームレスの男」と述べます。

彼はパージ開始直後、突如一家の屋敷の庭に現れます。

 

このホームレスの男の存在に気付いたのはサンディン一家の長男「チャーリー」。

自身で改造したカメラ付きのラジコン「ティミー」で家中を探索していたところ、

一家の屋敷に設置された監視カメラのモニターに映る人影を発見したのです。

 

チャーリーが急いで監視カメラのモニターへ向かうと、

そこには「奴らが来る」「助けてくれ」「殺される」と叫ぶホームレスの男の存在が映し出されていました。

チャーリーは彼の声に耐えられず、とっさに一家のセキュリティを解除し、ホームレスの男を屋敷に招き入れてしまいます。

このことに気づいたジェームズはメアリーと共に玄関へと急ぎます。

そして、チャーリーが招かれざる客を迎えてしまったことに気づいたのです。

 

ジェームズが得体の知れないホームレスの男に拳銃を向けたその時、突如ヘンリーが現れジェームズに拳銃を向けました。

ヘンリーとジェームズは撃ち合いとなり、ジェームズの撃った弾がヘンリーに直撃したことで彼は重症を負います。

そしてこの打ち合いの最中、ホームレスの男は屋敷の中で行方をくらまします。

 

ゾーイは重症を負ったヘンリーを自身の部屋に匿います。

ジェームズは妻と息子を部屋に残し、ゾーイの無事を確認するため、屋敷の中を探し回ります。

しかしゾーイの部屋で彼が見つけたのは、既に呼吸をすることなく、床に横たわるヘンリーの姿でした。

 

ジェームズがゾーイを探し回る中、メアリーは部屋の外からゾーイが助けを求める声を聞きつけ、

チャーリーを部屋に残して自身もゾーイを探しに部屋を出ます。

メアリーは部屋のすぐ傍でゾーイを見つけますが、

恋人が亡くなり気が動転しているゾーイは「パパに謝って」と言い残し、またも行方をくらまします。

 

ゾーイを見失い、メアリーはチャーリーの待つ部屋に戻ります。

共にゾーイを見つけること無く部屋に戻ってきたジェームズとメアリーは、

モニターに映る恐ろしい映像を目にすることとなります。

そこにはマスクを被り、様々な武器を持った集団「パージャー」が映し出されていました。

パージャーとはパージに参加し、殺戮を行う者達を示す言葉です。

 

パージャーは玄関越しにサンディン一家に語り掛けます。

「あなた方は我々と同類だ。」

「持てる者だ。」

「青い花はパージ支持者の証。」

「お宅に逃げ込んだホームレスの男を生きたまま引き渡せ。」

「期限までに男を引き渡さなければ君らも殺す。」

「我々にパージを。」

 

メアリーはセキュリティが万全なこの家に侵入することは不可能でしょう、と問いかけます。

しかしジェームズは不可能なことは無いと言い放ちます。

ジェームズはパージャーの要求を呑み、彼らにホームレスの男を引き渡すよう一家を説得します。

チャーリーは「この屋敷から追い出せばホームレスの男が殺されてしまう」と反対し、

「彼が死ぬ理由は?」と問いかけます。

ジェームズは「彼か 我々かだ」と述べチャーリーを説得し、ホームレスの男を引き渡すことを決めます。

 

外では銃器を持ったパージャーが今にも家に踏み込もうとしています。

しかし一家は未だホームレスの男を見つけることができずにいました。

 

果たしてジェームズは家族を守りきり、無事にパージを乗り切ることができるのか。

 

「この映画のここが面白い!」(ネタバレなし)

ユニークポイント

「パージ」

この「パージ」シリーズ全作品のテーマは、

「1年間のうち一晩だけ殺人を含む全ての犯罪が合法化されたら、、、?」です。

 

そしてこの映画の最も注目すべきポイントは「パージ」という法律です。

物語は2022年、近未来のアメリカ合衆国を描いたものであり、

「パージ」という法律はこの物語の中核として映画に登場します。

 

「パージ」は空想の法律ですが、犯罪率や失業率の高いアメリカ合衆国において、

近未来に社会の安定を目的とした法律が制定される、、、。

この法律は空想のものと言い切れるのでしょうか。

 

物語の冒頭部では法律の詳細も鮮明に描かれております。

・パージに参加するかどうかは個々の自由

・パージに参加しない者は家に隠れていることができる

・使用が許されるのはクラス4以下の武器のみ(その他の武器はどんなものも使用可能)

・政府職員の10等級は対象から除外とする

・サイレンの発令以降、殺人を含む全犯罪が「12時間」に限り合法となる

警察、消防、緊急医療の全てが明朝7時のパージ終了まで機能停止となる

 

上記に述べたように、この物語はリアルな法律のもとに展開されます。

この無いとも言い切れないリアルな法律が観る人を様々な立場に立って考えさせ、

何度見ても多くのことを考えさせられます。

 

 

ネタバレ解説&考察

映画の解説

 

「あなたならどうする。」

1年に1度、一晩だけの殺人解禁。

合法的な怒りの発散という「正義」の名の元において、あなたは何を考え、どの様な行動をとるでしょうか。

作品の中では、ジェームズとホームレスの男のやりとりに印象的な会話があります。

 

1つ目は、家族を人質にとるホームレスの男とジェームズの会話です。

ジェームズは男に、「なぜだ 私が何をした?」と問います。

男は「俺だって同じだ」と答えます。

ジェームズがパージという日に「何もしない」という傍観者の立場をとったように、

このホームレスの男もまた、「何もしない」にも関わらずパージの標的となったのです。

 

2つ目は、ジェームズを追い詰めたパージャーが問いかけるシーンです。

パージャーはジェームズに、「奴の命に価値があるのか?」とホームレスの男をなぜかばったのか問います。

ジェームズはこの問いに答えることはありませんでした。

ジェームズは致命傷を負っていたため、この問いに「答えられなかった」のでしょうか。

それとも、「答えられなかった」のでしょうか。

 

これらの文章から、皆さんにとっての正義とは、悪とは何を思い浮かべるでしょうか。

攻撃するもの、傍観するもの、守るもの、どの立場で「パージ」の日を迎えるでしょうか。

富裕層と貧困層の違いはどこにあるのか、またこの違いは、はたして存在して良いのでしょうか。

法律の在り方とは、その対象は権力者でしょうか、市民でしょうか。

人の命を奪う、その先に何を望むのでしょうか。

この映画は、受け取り手の価値観によって様々な捉え方の出来る映画です。

 

 

『パージ』のラスト 結末の意味

ラストシーン・結末

 

2022年3月22日、時刻は午前7時を回り、パージは終わりを告げます。

住民とホームレスの男はサンディン一家を後にし、それぞれの場所へと帰っていきます。

 

ニュースはパージの終わりを告げます。

そして今年も、悲惨なパージの結果を報道します。

史上最高のパージ数を記録した2022年のパージはとうとう終わったのです。

ニュースの最後には、二人の息子を失った男性のインタビューが流れます。

「アメリカを信じていたが、今は違う。国は全てを奪った。」

次のパージは364日後です。

 

 

この映画のラストシーンは、「パージ」終了のサイレンが鳴り、夜明けを迎えるシーンで終わります。

壮絶な一夜が明け、ニュースでは「パージ」による被害の状況が放映されます。

ニュースの最後に流れる男性のインタビューは、

次作の「パージ アナーキー」を彷彿とさせます。

 

 

【映画の豆知識】

豆知識

映画の豆知識について

2013年に公開された「パージ」は大ヒットを収め、

続編として、「パージ アナーキー」「パージ 大統領」と2作の続編も公開されています。

またテレビシリーズも公開されており、今後も続編の期待される作品です。

 

当映画が好きな方へのおすすめ

この映画がお好きな方に以下の作品をおすすめします。

「時計じかけのオレンジ」スタンリー・キューブリック監督

「アナーキー」マイケル・アルメレイダ監督

 

 

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skyjasmine

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