ホラー

映画『スプリット』のあらすじとネタバレ考察【動画フル無料視聴】

この映画はこんな人におすすめ

思わず先が知りたくて観るのを止められなくなるくらいのサスペンスを味わい方

『スプリット』の作品情報(監督・キャスト・あらすじ)

映画のキャスト

日本の公開日2017年05月12日
監督M・ナイト・シャラマン
脚本M・ナイト・シャラマン
キャストジェームズ・マカヴォイ
アニャ・テイラー-ジョイ
ベティ・バックリー
ヘイリー・ル・リチャードソン
ジェシカ・スラ
キム・ディレクター
ブラッド・ウィリアム・ヘンケ
セバスチャン・アーセラス
ジョリーナ・メルカド
ピーター・パトリキオス
音楽ウェスト・ディラン・ソードソン

あらすじ

ストーリー    

女子高校生であるケイシーと、クラスメートのクレアとマルシアの三人は、突然、男に誘拐されます。

三人を誘拐し、監禁した男は、ただの男ではありませんでした。

男監禁室に入って来るたびに、表情も言葉づかいも変わるのです。

ある時は潔癖症な男、ある時は淑女な女、ある時は9歳の男の子と、同じ男なのに仕草も言葉遣いも違います。

その男は23もの人格を持つ解離性同一性障害(DID)とよばれる多重人格者でした。

三人は脱出を試みますが、そこに様々な困難が待ち受けています。

果たして三人は脱出できるのか、男が多重人格になった理由とは何なのか、という映画です。

「この映画のここが面白い!」(ネタバレなし)

ユニークポイント

「痛みに立ち向かっていく話」

この映画を一言で表すとそうなります。

この映画はただの監禁映画ではありません。

誘拐して監禁する犯人が複数人いるというのはよくあります。

でも、犯人が23もの人格を持つ多重人格者ということは聞いたことがありません。

それを一人で演じている犯人役のジェームズ・マカヴォイが素晴らしいとしか言いようがありません。

彼は、「撮影の後半は誰を演じているのか自分でもわからなくなっていた」と言っています。

それほど、複雑な役柄を彼は一人で演じているのです。

女子高生三人を誘拐して監禁するのは犯罪です。決して、許されるものではありません。

ですが、男が多重人格者になったのも、女子高生のケイシーがトラウマを抱えているのも背景があります。

その背景を伏線を張りながらスリリングにミステリアスに物語は進んで行きます。

しかも、その設定だけで終わらせないのがこの監督の凄いところです。

23の人格を持っているだけでも、驚きなのに、そこを更に一捻りしています

映画の中で男に新たな人格を誕生させるのです。24番目の人格です。

観客を飽きさせない脚本と演出が素晴らしいのです。

観終わった後に、犯人は勿論悪人なのですが、一番悪いのはその背景ではないかと、考えさせられます。

ネタバレ解説&考察

映画の解説

ジェームズ・マカヴォイのずば抜けた演技力

この映画を一回観ただけでは理解するのには難しいです。

特に、ケビンの人格がコロコロ変わるので、今は誰の人格なのだ?と思います。

「デニス」なのか「パトリシア」なのか「ヘドウィグ」なのか「バリー」なのか混乱します。

でも、よくよくマカヴォイの演技を見ていると、それが見事に演じられているので見分けがついてきます。

もう一人の主人公であるケイシーは周囲から浮いた存在です。

一番初めのワンショットで、すでにそれを現しています。

不機嫌な顔をして周囲とは違ってこちらを向いたケイシーにピントがあてられています。

そのピントのあっていない背景の後ろではクラスメートたちがいて誰かが言います。

「私の誕生日」と。この台詞も最後の伏線になっているのですが、それは後述します。

対照的であり非対称的な二人の主役

三人が連れ去られてケイシーが目を覚ました時、三人は二つのベッドで二対一と別れています。

右側にクレアとマルシアで左側にケイシーです。

この場面で、もうケイシーが二人とは違うということを現しています。

最後にビーストが「お前は他の連中とは違う、お前の心はけがれていない」と言ったことです。

二人が何とかして脱出をしようと話しますがケイシーは非協力的です。

何故なら、ケイシーは叔父から性的虐待を受けていて、逃れないということをわかっているからです。

ケビン・ウェンデル・クラム

ケビンの人格である「バリー」がカレン医師の元でカウンセリングを受けるシーンが度々出て来ます。

実はカレンの目の前にいる人格は「バリー」ではなく「デニス」であることが次第に明らかにされます。

冒頭の整理されていない本棚を直すシーンや尋ねてくる際にドアノブにハンカチを使っているところです。

これは潔癖症である「デニス」だという証拠です。

カウンセリングの中でカレンが「デニス」がある事件に巻き込まれたことを話しています。

女子学生「二人」が自分たちの胸を「デニス」に触らせたというものです。

だから、クレアとマルシアの「二人」は殺されたのです。

カレンが殺されたのは、信頼していたのに、最後までビーストを容認してくれなかったからです。

ケビンは虐待を受けて23もの人格を持ち、最後には24人目となるビーストを誕生させます。

ケビンが多重人格者になったのは虐待をされる自分を守るためです。

「人は痛みを通して己の偉大さに達する」とビーストは言います。

そして、「苦しんだことのないものはその存在に価値はない。この世に居場所など無いのだ」とも言います。

ビーストは悪でありながら、苦しまない人間を殺し、苦しんでいる人間は殺さないと言っているのです。

そして、ビーストにケイシーは果敢にショットガンを放ちます。

それは、幼い頃、叔父に撃てなかったトラウマを克服していっているのです。

ビーストはケイシーを殺しませんでした。

ケイシーの身体を見て、自虐行為をしているのを悟ったからです。

ビーストは最後にこうケイシーに言います。「失意の者はより進化した者なのだ、喜べ」と。

『スプリット』のラスト 結末の意味

ラストシーン・結末

その後、ケイシーは警察に保護され、女性警察官は叔父が迎えに来たと告げます。

女性警察官の呼びかけにケイシーは動きません。それに女性警察官も疑問の表情を向けています。

ここで、冒頭の「私の誕生日」というセリフです。

この後、ケイシーは叔父に性的虐待を受けていることをこの女性警察官に話すのだと私は思います。

話すことで新しい自分が誕生するのです。そして、その為に、ここにいるのが女性警察官なのです。

何故なら、男性警察官だと話しにくい問題だからです。

この映画は、虐待の悲劇とケイシーの再生の話です

【映画の豆知識】

豆知識

映画の豆知識について

この映画は低予算で、インディーズ映画です。

予算は900万ドル。結果、興行収入は3億ドルに達する大ヒットになりました。

映画時間は二時間弱ですが、当初は三時間のものでした。

それを有名な役者さんのシーンを全部削ったりして、あくまで語りすぎないように、と二時間に短くしました。

あのシーンの意味

終盤で、「デニス」が駅のホームに花束を置くシーンがありますが、あれは、亡き父へのためです。

冒頭でカレンが話していますが、ケビンの父親は列車事故で亡くなっています。

そして、その後すぐにビーストが姿を現します。

死と生はイコールで繋がっています。

つまり、ケビンの父親の「死」を描くことで、ビーストが「誕生」したのです。

最後のシーンで、この事件をテレビのニュースで観た女性が、15年前の事件と似ているというのがあります。

犯人の名前はなんだったかと独り言のように呟くと、隣の男が「ミスター、ガラス」だと教えるシーンです。

その男の来ている服には名前が書いてあり、そこには「ダン」と書かれています。

ダンは「アンブレイカブル」の主人公の名前であり、主人公そのものです。

ケビンの父親は「アンブレイカブル」の中で列車事故が起こるのですが、その被害者です。

この映画「スプリット」は「アンブレイカブル」と重なる部分があり、続編でもあるのです。

当映画が好きな方へのおすすめ

「アンブレイカブル」 ナイト・シャマラン監督

この映画を観ると、よりこの「スプリット」が理解できます。

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