この映画はこんな人におすすめ
未知のウイルスによる感染爆発(パンデミック)に関心がある人
サスペンス映画が好きな人
パニック映画が好きな人
『コンテイジョン』の作品情報(監督・キャスト・あらすじ)
日本の公開日 | 2011年11月12日 |
監督 | スティーブン・ソダーバーグ |
脚本 | スコット・Z・バーンズ |
キャスト | マット・デイモン マリオン・コティヤール ローレンス・フィッシュバーン ジュード・ロウ ケイト・ウィンスレット |
原作 | |
音楽 | クリフ・マルティネス |
あらすじ
この物語は「Day2」の表示から始まります。
香港から帰国した女性べス・エミホフは、夫のミッチ・エミホフや息子のクラークがいる自宅に戻ります。
しかし、べスは2日後の「Day4」に痙攣(けいれん)や呼吸困難を起こします。ミッチはべスを病院に連れていきますが死亡。死因が判然とせず解剖されることになります。
さらにミッチが帰宅すると、息子のクラークがベッドで息を引き取っていました。預けていたシッターによれば呼吸困難に陥っていたと言います。
さらに世界各国で似たような状態で死亡する例が発生していきます。
「Day5」には、WHO(世界保健機構)が新型ウイルスによる感染症を疑い、対策に乗り出します。
発症者の隔離や、他人との接触防止を促しますが、新型ウイルスは次々と感染し、次々と死んでいく人々。
本作は「Day135」で終結しますが、果たして人類は新型ウイルスに打ち勝つことができるのでしょうか?
「この映画のここが面白い!」(ネタバレなし)
「まるで予言の映画」として2020年に話題に
本作は2011年に公開された映画です。
しかし、作品内容と、2020年に広がった新型コロナウイルス「SARS-CoV-2」による感染症「COVID-19」の感染爆発(パンデミック)の状況が非常に似ていることから、2020年に再度、話題になりました。
ただし、本作のウイルスは「感染者と少しでも接触すれば感染、数日後には死亡」という、COVID-19よりもはるかに危険なものとして描かれています。
非科学にすがる人々
WHOがウイルス対策を講じている中、ブロガーのアランが「レンギョウという生薬(しょうやく)で感染症は治り、感染爆発はWHOや製薬会社の陰謀である」と主張します。
混乱した社会の中でこれに対する賛同者は多く、人の心理の危うさも表現されています。
ネタバレ解説&考察
作品内容と現実のパンデミックの類似性
本作品では、地球規模の人間の移動による世界全体への感染、感染者の隔離、都市閉鎖といった、2020年に実際に起こったことが描かれています。
さらに本作では、民衆の暴動や強奪、店舗の破壊といったことが発生します。
幸いにして現実世界では、2020年4月時点ではここまでの状況には至っていません。
一方、物語が進むにつれ、この新型ウイルスがコウモリ由来であることが判明し「MEV-1」と名付けられます。
なお、現実世界の新型コロナウイルス「SARS-CoV-2」もコウモリ由来とされています(2020年4月時点)。
ウイルスの変異
「Day21」には、新型ウイルスが変異していることが判明します。
その結果、地球上の12人に1人が感染するという恐ろしい試算結果が出ます。
感染すれば、致死率は20%となっています。
「Day26」にはアメリカ合衆国の死者は250万人を超え、警察が機能不全に陥った都市は25%であることが報道されます。
ワクチンの開発成功
「Day29」にようやく人類に光明が見えてきます。
このウイルスを「培地」で増殖させ「MEV-1」に感染させたサルに投与した結果、1匹のサルが生存したのです。
こうしてワクチンの生産が開始されます。
しかし問題は、どのような順序でこのワクチンの投与を進めていくかでした。
世界に届けるには、流通させるのに数か月、接種を徹底させるためには、さらに数か月かかる見込みで、終息まで1年以上かかることになります。
本作では「くじ引き」により日付を決め「その日が誕生日の人」に投与する方法がとられます。
つまり、全員に投与するまでに365日かかるプロジェクトです。
この時点で既に世界で2600万人以上が死亡していました。
デマの恐怖
一方、ワクチンが流通しはじめた「Day131」時点でも、レンギョウが「MEV-1」に効果があると主張するアランのブログには、1200万人ものユーザーがアクセス、支持していました。
これを問題視した警察はアランを様々な容疑で逮捕します。
そして血液を検査したところ、アランは「MEV-1」に感染しておらず、レンギョウに効果があるという主張が全くのデマであったことが当局の調べで分かります。
ところが、彼を支持するネットユーザーがすぐさま保釈金を支払い、アランは釈放されることとなります。
最後に描かれる「Day1」
ウイルスはコウモリから豚に感染しました。
その豚肉を調理していた料理人が、手を洗うことなく冒頭で死亡したベンと接触します。
これが、このパンデミックの開始である「Day1」を引き起こしたことが明らかにされ、本作品は幕を閉じます。
『コンテイジョン』のラスト 結末の意味
本作品には多数の人物が登場し、それぞれのラストシーンがあります。
そのため、スッキリとした1つのラストシーンがあるわけではありません。
既に述べたブロガーのアランは、デマで世界を惑わしたにも関わらずブログ読者の保釈金により無罪放免となります。
これは「社会からデマをなくすことの難しさ」の象徴と言えるでしょう。
一方で、正義感から「MEV-1」の感染拡大防止とワクチン開発をすすめた人々、そしてウイルスの恐怖に耐え抜いた人々も描かれます。
【映画の豆知識】
映画の豆知識について
監督のスティーブン・ソダーバーグは、『オーシャンズ11』『オーシャンズ12』『オーシャンズ13』の監督も務めています。
また主要登場人物のミッチを演じるマット・デイモンも上記の『オーシャンズ』シリーズに出演しており、信頼関係のあるタッグによる作品と言えるでしょう。
当映画が好きな方へのおすすめ
『バイオハザード』ポール・W・S・アンダーソン監督
『感染列島』瀬々敬久 監督
映画『コンテイジョン』の動画を無料視聴できるサイト
動画配信サイト | コンテイジョン | 無料期間 |
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※配信情報は2020年4月時点のものです。現在の配信状況は各公式サイトをご確認ください。○=見放題視聴 △=課金視聴 ×=なし