ミステリー

映画『エンゼルハート』のあらすじとネタバレ考察

この映画はこんな人におすすめ

社会問題にもなったオカルト的な恐怖とサスペンスを味わいたい映画をお探しの方におススメです。

『エンゼルハート』の作品情報(監督・キャスト・あらすじ)

映画のキャスト

日本の公開日1987年6月13日
監督アラン・パーカー
脚本アラン・パーカー
キャストミッキー・ローク
ロバート・デ・ニーロ
リサ・ボネ
シャーロット・ランプリング
ストッカー・ファウンテリエ
ブラウニー・マッギー
マイケル・ビギンズ
原作ウィリアム・ヒョーツバーグ
音楽トレヴァー・ジョーンズ

あらすじ

ストーリー    

1955年のニューヨーク。ブルックリンに事務所を構える冴えない私立探偵のハリー・エンゼル。

彼の元に大きな仕事が舞い込みます。それはジョニーという男を探すという依頼でした。

依頼主の紳士ルイー・サイファーは彼とある契約を結んだといいます。

ジョニーという男は、戦前人気歌手でしたが、戦争に召集されて、帰国後は精神病院に入院していました。

ある時、サイファーがその精神病院を訪れてみると、ジョニーは行方不明だったというのです。

サイファーは彼とは契約を全うしていないから探してほしいとエンゼルに依頼をしてきました。

依頼を引き受けたエンゼルはジョニーの生存を確かめるために調査を開始します。

ここから謎が謎をよんで、エンゼルをオカルト的な恐怖とサスペンスに巻き込ませていくことになるのです。

「この映画のここが面白い!」(ネタバレなし)

ユニークポイント

キャッチコピーは「人間には、知ってはならないことがある」

この映画にはオカルト的な恐怖があります。そして、映画のラストは実に衝撃的です。

その年の日本国内のサスペンス小説の応募作が、この映画のラストのオチを真似たものが多くなった。

と言われたくらいです。

私立探偵のエンゼル(ミッキー・ローク)は紳士のサイファー(ロバート・デ・ニーロ)から依頼をされます。

探しても、探してもジョニーは見つかりません。

エンゼルが調査をするにつれて、関わった人物が次々と殺されていきます。

そのお蔭でエンゼルは自分が容疑者となるのを恐れて依頼を断ろうとします。

こんな冴えない私立探偵は他にいません。ほとんどの主人公はそれでも事件を暴いていくものです。

自分が誰なのか、自分が何者なのか?自分のことは自分で知りたいものです。

映画の新常識への先駆者

映画のようなものではなくても、身近なもので、運勢や手相を見てもらって占いをすることもあるでしょう。

リュックサックを背負って日本や世界を旅して自分を発見することもあるでしょう。

でも、それが、自分が知ろうとしていないのに、知らされたら?それが衝撃的なものであったなら?

人はどうするのでしょう?

この映画はそれを充分に味あわせてくれる映画です。

映画の最後のどんでん返しは今では珍しくはないですが、この映画が基礎になったのではないでしょうか。

そして、見所は配役です。

主演はミッキー・ローク。公開された1987年当時、絶大な人気を誇っていました。

紳士役にはロバート・デ・ニーロが出演しています。出番は少ないのですが、圧倒的な存在感です。

ネタバレ解説&考察

映画の解説

陰鬱なオカルト的映画

この映画は、探偵もののハードボイルドかと思いきや、途中から雰囲気が暗くなっていきます。

ハードバイルドではなくて、黒魔術といったオカルト的な要素が前面に出てきます。

冒頭のシーンで犬と猫が死んでいる人間を見つけます。

これは黒魔術の運命を表しています。ここですでにこの映画の概要を描いています。

映画全体として出てくる扇風機や螺旋階段やエレベーター、そして、光と影は観ている観客を不安にさせます。

それらが複合的に重なって、物語がオカルト的なホラーとミステリーに変わって行く演出が素晴らしいです。

エンゼルが町を歩いたり、教会の中や、逃げるシーン、では黒人が多くいます。

これは黒魔術やブドゥー教が日常だということを感じさせます。

エンゼルがサイファーに依頼をしたときに、サイファーはジョニーのことをこう言っています。

本人は植物人間で契約も全うしていない、と。

そして、エンゼルと別れ際に、君とはどこかで会ったことがあるか、と尋ねます。

これらは全て伏線となっています。

エンゼルがファウラー医師と会ってジョニーのことを聞きだそうとすると彼は殺されていました。

エンゼルはこの依頼が怖くなってサイファーに断ろうとレストランに向かいます。

「ある宗教では卵は魂のシンボル」

そう言ってサイファー役のロバート・デ・ニーロが卵を食べるシーンはこの映画で一番有名でしょう。

エンゼルが鶏は嫌いなんだというのも大きな伏線です。

結局、大金に目がくらみ、エンゼルは依頼調査を再開させますが、また人が殺されていきます。

悪魔の暗示

サイファーがエンゼルと契約をしたときにジョニーは植物人間で契約を全うしていない。

とエンゼルに言ったのは、ジョニーがエンゼルの人格に隠れていることを言っています。

そのことを君は知っているのか?とサイファーは尋ねているわけです。

そして、レストランのシーンです。鶏は黒魔術の儀式の生贄として使われています。

その卵というのは、命=魂 と捉えることが出きます。

ルシファーであるサイファーが卵をあんなに意味深に食べるのも、自分が悪魔だといっているのです。

悪魔の契約は魂を捧げる。それを彼はエンゼルに見せつけているのです。つまり、約束を守れと。

エンゼルが鶏を嫌うのも、意識的にしろ、無意識にしろその契約を守りたくない、守らなかったからです。

映画内でエンゼルが鏡越しに自分自身を見るシーンが何度も出てきます。

これは、鏡に映る自分の姿から逃げることはできないことを表しています。

エンゼルが鏡を割ろうと、本当の自分から逃げることは出来ないのです。

殺人が重なって恐ろしくなったエンゼルは教会でサイファーと話し合うときにサイファーは言います。

「ジョニーは私に借りをおっているのだ。古風だがその片をつけたい。つまり目には目をということだ」

これが最後の伏線になっています。

 

『エンゼル・ハート』のラスト 結末の意味

ラストシーン・結末

エンゼルが関わる人物を殺したのは、エンゼルにあるジョニーの人格です。

サイファーはジョニーに殺させるように仕向けていたのです。

魂を渡さないなら、魂を奪わせるということです。

父親が娘と関係を持つ、近親相姦は黒魔術そのものです。

大量の血が流れ落ちるのも生贄で流されてきた血を表しています。

ジョニーは歌手として成功をするために魂を悪魔に売りました。そして歌手として成功しました。

しかし、ジョニーは約束を守らず、悪魔から逃れるために同い年の若い兵士を生贄として選びました。

それがエンゼルです。

ジョニーはエンゼルを切り裂き、心臓を食べました。

ジョニーはそれで逃げられると思ったのですが、召集されて記憶喪失になり、エンゼルとして生活をしていたのです。

最後に、ジョニーの人格が表れて、全てを思い出し、自分が全てを殺した。と警察に言います。

探していた人物が実は自分だった。殺人者も悪魔崇拝者も自分だった。

真の恐怖は自分の中にあった。それがあまりに衝撃的なラストです。

【映画の豆知識】

豆知識

あのシーンの意味

ラストシーンでエンゼル(ジョニー)がエレベーターで降りて行くシーンは地獄に向かっていることを表しています。

映画の豆知識について

その影響と凄惨な内容で、原作の小説は「悪魔のバイブル」と呼ばれ、廃刊運動まで起こさせました。

当映画が好きな方へのおすすめ

「シックスセンス」M・ナイト・シャラマン監督

「サイコ」アルフレッド・ヒッチコック監督

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