コメディ

映画『マルコヴィッチの穴』のあらすじとネタバレ考察

この映画はこんな人におすすめ

人の頭の中に入れる!そんな奇妙で摩訶不思議な映画を観たい方におススメです  

『マルコヴィッチの穴』の作品情報(監督・キャスト・あらすじ)

映画のキャスト

日本の公開日2000年9月23日
監督スパイク・ジョーンズ
脚本チャーリー・カウフマン
キャストジョン・キューザック
キャメロン・ディアス
キャサリン・キーナー
オーソン・ビーン
メアリー・ケイ・プレイス
音楽カーター・バーウェル

あらすじ

ストーリー

 

主人公のクレイグは売れない人形使い。路上パフォーマンスで人形劇を披露しても殴られる冴えない男です。

妻のロッテに定職に就いてくれと、応募して採用されたのが、7と1/2階にあるオフィスです。

そのオフィスでクレイグはマキシンという女性に一目惚れしますが相手にされません。

そんな時、クレイグはオフィスに不思議な穴があることを偶然見つけます。

クレイグがその穴に入ってみると、そこは有名俳優のジョン・マルコヴィッチの頭の中でした。

クレイグはそのことをマキシンに話して商売をするようになるのですが、様々な展開になって行きます。

「この映画のここが面白い!」(ネタバレなし)

ユニークポイント

奇想天外摩訶不思議な設定

他人の頭の中に入ってみたいと思ったことはありませんか?

自分とは全く違う他人、環境も交友関係も仕事も全く違う他人です。

その頭に入ってその人から世界を見られるとしたらどうですか?

それが、有名な俳優さんの頭の中ならどうですか?

それだけで興味が沸いてきませんか?ワクワクしませんか?この映画はそれを味あわせてくれます。

その設定自体が奇抜ですが、奇抜なストーリーを最初から最後まで完璧に仕上げている脚本が素晴らしいです。

脚本家であるチャーリー・カウフマンはこの映画でアカデミー賞の脚本賞にノミネートされました。

この映画にはショーン・ペンやブラッド・ピッドなどの超有名俳優が多数カメオ出演しています。

(カメオ出演とは、ほんのちょっとだけ出演することをいいます)

それを探して見つけるのもこの映画の醍醐味です。

穴を見つけてからクレイグはマキシンと商売を始めます。

200ドルでマルコヴィッチの頭の中に入れるので、連日大盛況になります。

頭の中にいられる時間は15分間です。それでも、客足は後を絶ちません。

そんな中で、クレイグの妻のロッテが自分もその穴の中に入りたいと言い出して、穴に入ります。

マルコヴィッチの穴に入ったロッテは、その快感に気づき性転換手術を受けると言い出します。

妻の発言に驚いたクレイグですが、物語はそこからどんどん展開して行きます。

マルコヴィッチ本人も、自分が自分じゃなくなる時があるということを認識しだして、原因を探り出すのです。

物語は、奇妙で奇抜で面白おかしく最後まで進んで行きます。

ネタバレ解説&考察

映画の解説

この映画を観た時には思わず笑ってしまいました。人の頭の中に入る奇抜な発想も面白いです。

クレイグと妻のロッテとマキシンがマルコヴィッチの穴を通して段々とおかしくなっていきます。

三人の関係が穴のせいで複雑になっていく様はユーモアがあり、ホラーでもあります。

操られていくマルコヴィッチ本人にとっては迷惑な話です。

ですが、これをコメディとは違った見方をすると、とても考えさせられる映画になります。

本当の自分とは?

冒頭の人形が舞台の上で操られているシーンでは、すでにこの映画のテーマを示唆しています。

身体は単なる器でしかなく、手や足は誰かに操られ、頭の中も誰かに支配されるということです。

舞台の上で人形は操られている自分の存在の愚かさに気がついて、自分の意志で何とかしようとします。

ですが、それが出来ません。

人形の身体は器でしかなく、誰かに操られるままでしか生きられないからです。

これは私たち人間にも言えるのではないかと思います。

会社や組織や集団。いわゆる社会といったものに操られている部分は誰にもあります。

社会のルール。会社のルール。自分は違う考えだけど、それに従うしかないことがあります。

クレイグが冒頭でこんな言葉を使っています

「自覚こそ災いのもと、僕は考え感じて苦しむ」

それは彼が社会から逸脱したことを現しています。

クレイグは自分を見てくれない、評価してくれないと思っています。

この映画を一言で表してしまえば、性的欲求不満

クレイグとロッテは倦怠期に入っています。家に動物が檻の中にいるのも欲求を解放されていないからです。

ロッテがイライジャという名のサルについて話すとこがあります。

幼少期のトラウマが原因でサルであることに違和感を感じていると。ロッテは自分自身のことを言っています。

クレイグが路上パフォーマンスで二つの人形に腰を振らせて殴られたのも彼が欲求不満だからです。

ロッテがマルコヴィッチの身体でマキシンと関係を持ちました。

そして、彼女は自分の性的思考が同性愛者だとわかり性転換をしようと決めたのです。

クレイグがロッテを檻に閉じ込めて、マルコヴィッチの身体でマキシンと関係を持ったのもそうです。

ロッテの性的欲求を閉じ込めたのです。そして、自分の性的欲求を解放したのです。

それからクレイグはマルコヴィッチを操り、彼自身になります。

彼がマルコヴィッチを操れたのは人形使いだったからです。人形という器を操るのに長けていたからです。

そしてクレイグはマルコヴィッチの器で人形使いとして世界的な成功を収めます

ここで一つ疑問に思った方もいるかもしれません。

どうして、マキシンだけ、マルコヴィッチの穴に入らなかったのか。ということです。

マキシンはクレイグとロッテの家で夕食に招かれた際にこんなことを言っています。

「世界はわけられる。欲しい物を追う者と追わない者」

クレイグは人形使いとして名声を得たいと、追う者です。

ロッテも自分の同性愛に気づき、マキシンと愛し合いたいと、追う者です。

ですが、マキシンは最後まで何かを追う者ではありません。追わない者です。

だから、彼女はマルコヴィッチの穴に入らなかったのです。

『マルコヴィッチの穴』のラスト 結末の意味

ラストシーン・結末

そして、マキシンは誘拐された後にロッテに自分のお腹の中にいる子供はロッテとの子供だと言います。

ロッテがマルコヴィッチの器を借りて関係を持った時の子供だと言います。

これはやはり、身体はただの器であって、その中身を人は愛せるのだと説いています。

そして、最後のシーンでクレイグがロッテとマキシンの娘の頭の中にいることがわかります。

二人を見ることしかできないのも人形や人を操るだけで、自分のままを誰も見てくれないという悲劇です。

【映画の豆知識】

豆知識

あのシーンの意味

マルコヴィッチが自分の頭の中に入るシーンがあります。

周りは全員自分の顔です。

これはそもそも自分の頭の中なのだから、自分を客観的に見ているというユーモアです。

自分を客観的に見るとそこにはやはり自分がいるのだということを現しています。

映画の豆知識について

この映画は世界で数々の賞を受賞しています。

そして、アカデミー賞やゴールデングローブ賞にもノミネートされています。

当映画が好きな方へのおススメ

「エターナル・サンシャイン」 ミシェル・ゴンドリー監督

この映画と同じ脚本家が、共同ですがアカデミー脚本賞を受賞しています。

 

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